金子みすゞの足跡を訪ねて

こんにちは。SWS団長です。

すっかり更新が滞ってしまいました。

私たちShall We Sing?では、団発足時から金子みすゞさん作詩の曲を歌ってきました。
でも、作曲者はいつもお会いしていて、知らなくてもいい裏話まで知っているのですが、(当団指揮者の石若氏です。)肝心のみすゞさんのことはちょっとインターネットで調べてわかる程度の知識しか私はありませんでした。

そこで、先の連休を使って山口県へ出かけてきました。

「足跡をたどる」のであれば本来はみすゞさんが生まれた長門市仙崎からスタートすべきなのですが、旅程の都合で、彼女が晩年を過ごした下関からスタートしました。



下関には記念館の類はないのですが、みすゞさんゆかりの地に詩碑が建っており、一通り見てきました。



彼女が最後の写真を撮った、と言われている写真館の跡へも行ってみました。(今は別な写真館になっています。)

4時間ほどで下関を後にして、彼女が生れ、短い一生の大半を過ごした仙崎へ向かいました。仙崎駅では「私と小鳥とすずと」の詩がお出迎えです。

仙崎の町のなかには、あちらこちらにみすゞさんの詩が見られました。

小学校の掲示板にも・・・

さて、お目当ての金子みすゞ記念館に到着です。外観は、彼女の生家である「金子文英堂」を復元した建物です。


館内には彼女の部屋も再現されていました。

記念館では、彼女の作品と生涯と、その当時の彼女を取り巻く背景などが展示されていて、金子みすゞさんのことをよく知ることができました。私が知らなかった詩もたくさん紹介されており、改めて彼女のやさしい心や表現力に感動しました。

また、記念館近くの家の窓にも、みすゞさんの詩が飾ってあって、町じゅう全部がみすゞさんの詩集のようになっていました。

最後に、彼女が愛した仙崎の町を見下ろす王子山公園から、現在の仙崎の町並みを眺めてきました。彼女の書いた詩「王子山」のとおり、今もとってもかわいい町ですが、何となく安心するきれいな町だな、と思いました。

彼女の詩はいろいろな曲を通じて聞いていましたが、今回彼女の足跡を訪ねて、改めて彼女の心の優しさにふれることができたと思います。
私たちも彼女のやさしい心を、歌を通じて表現できるようになりたいなと改めて感じた旅でもありました。

おしまい。