【第1ステージ】混声合唱とピアノのための「その木々は緑」から
作詩:覚和歌子 作曲:横山潤子
この作品は団員からの募集で選曲しました。横山潤子の楽曲を本格的に扱うのは初めてで、新鮮な気持ちで練習に取り組みました。覚和歌子の詩には、幻想と現実を往来するような不思議なムードが漂います。「むかしことばは」では言霊への原初的な畏怖が歌われ、「くじらになりたい」には生きることの歓びと驚きがあふれています。表題曲では、「のびていく枝」のような思春期の繊細な心のゆらぎが表現されます。終曲のヴァイオリン伴奏による変化にもご注目ください。若々しい感受性を忘れないすべての人にやさしく響く作品です。
- むかし ことばは
- くじらになりたい
- その木々は緑(ヴァイオリン伴奏付き)
【第2ステージ】混声合唱のための「ドラえもんのうた Neo」
編曲:石若雅弥/山下祐加
誰もが知っている国民的キャラクター、ドラえもん。誕生から50年以上にわたりみんなの夢を叶え、ときに勇気を奮い立たせてきました。この「Neo」では、2010年代から20年代に新たなインスピレーションを得たドラえもんの映画・テレビ主題歌をアレンジしてお届けします。こんなこといいなできたらいいな♪は令和のいま、ちょっと古いかも!?でも、よく聴いてみてください。ドラえもんらしさを表したメッセージ、遊び心のあるフレーズが隠れています。時代を超えて愛されるドラえもんの姿がここにあります。
- Universe (Official髭男dism)
- ひまわりの約束 (秦基博)
- 虹 (菅田将暉)
- ドラえもん (星野源)
【第3ステージ】合唱団うたの音(うたのね)による演奏
昨年の夏に、音楽を趣味に持つ者は誰もがあこがれるであろう、あのカーネギーホールの舞台に立つことができると聞いたときには、驚くとともに、今回を逃すと一生後悔すると思ったのは、この文章を書いている私だけではないはずです。秋から始まった練習では、最初は普段とは違う仲間と歌うので、とまどいもありましたが、次第に打ち解け、お互い新たな刺激を受けて成長できる場にもなりました。今日は、ニューヨークで私たちが演奏する曲を、一足早くみなさまの前でご披露いたします。そして、カーネギーホールの舞台では総勢68名による歌声で全米を震わせられるよう大阪代表として頑張って参ります。
- つゆ
作詩:金子みすゞ 作曲:石若雅弥
- わたしと小鳥とすずと
作詩:金子みすゞ 作曲:石若雅弥
- 遠くへ
作詩:谷川俊太郎 作曲:石若雅弥
- 河内音頭
大阪府民謡/編曲:石若雅弥
【第4ステージ】混声合唱のための「ありがとう」
作詩:谷川俊太郎 作曲:石若雅弥
本作は、詩人の谷川俊太郎と写真家の田淵章三による詩集『子どもたちの遺言』に作曲されたものです。この詩集は、生まれたばかりの赤ん坊が大人になるまでを写真で追うような構成で、詩人は子どもになりきって心の変化を記します。「ありがとう」で採り上げられるのは、小学校高学年くらいから中学・高校を経て、成人式を迎える子どもたちです。色々な感情を知り、世界を広げた子どもたち。万感の思いをこめた「ありがとう」がクライマックスです。この困難な時代にあって一層尊いことば、「ありがとう」を歌います。