こんにちは。ソプラノパートのHです。
私達Shall We Sing?(以下SWS)は、3月5日(日)、東日本大震災の復興支援コンサート「Harmony for JAPAN 2017 in 茨木」に出演させていただきました。
会場は、立命館いばらきフューチャープラザ グランドホール。
昨年6月に入団の私とパートナーの盲導犬ティップは、これまで、音楽祭や老人福祉施設での慰問演奏しか経験がなく、今回初のホールで歌うコンサートでした。
演奏曲目は、
「ぜんぶ in A」
「またあいたくて」
「風のマーチ」
と言う、音も高ければ難易度も高い3曲です。
私は、少し早目に会場に到着し、集合までの時間、他の団の演奏を客席で聞いて過ごしました。
復興支援のコンサートということで、どの団も思いのこもった素晴らしい歌声で、自分自身も合唱を始めて良かったなぁと改めて感じました。
14時40分、ホールの入り口付近に集合の後、点呼と準備体操。その後更衣を済ませて、練習室でのリハーサルです。10分と言う限られた時間の中での熱のこもった先生のご指導に、団員みんなの気持ちは一つになっていたのではないかと思います。
そして、SWSが紹介され、いよいよ本番です。雛壇のようになっている舞台の一番下にティップを待たせ、私は1段上へ。
1団体の持ち時間は10分と決められているので、スムーズに足元に盲導犬を伏せさせて私が自分の配置に着けるかとても心配だったし、歌っている10分の間、ティップが動かずに大人しくいてくれるか、歌うことの緊張と同じくらいどきどきしていました。
1曲目と2曲目は、相澤直人先生のアカペラです。私は視覚に障害があって、指揮を見て歌うことが出来ないので、特に、先生や周りの団員の皆さんの息遣いに気持ちを集中させて歌い始めました。
事前に、良く響くホールだとは聞いていましたが、実際に歌い始めて見ると、その響きにびっくり!お互いの声を聴き合って歌う難しさを実感させられました。
アカペラは、最初みんな緊張感が強かったですが、だんだんといつものSWSのコーラスになっていきました。
3曲目は、ピアノが入るのと、石若先生の曲ということもあってか、みんな元気に楽しく歌えていたと思います。
私も、練習でよく言われていたように、声を前に前に飛ばすことを意識して、気持ち良く歌いました。歌い終えた時は、達成感より安堵感の方が強かったですが、私自身、とても良い経験をさせてもらったと感じています。
いつだったか、練習で石若先生が、こんな感じのことを言われていました。
「SWSはアマチュアであって、合唱の技術で勝負するようなプロではないのだから、技術が足りないとしても、聞いている人たちに歌詞の持つ意味をしっかり伝えて、気持ちをこめて歌って欲しい」と。
その時の先生の思いが、私の心にすごく響きました。合唱の経験がほとんどない私の課題はまだまだ多いですが、技術も心もしっかり磨いて、6月の大阪府合唱祭、10月1日のAutumn Concert(於サンスクエア堺)に繋げていきたいと思っています。
皆さん、ぜひ、SWSの歌声を聞きに来てくださいね。
追記)
コンサートの掉尾を飾った合同演奏「吹奏楽と歌う信長貴富作品」にも、当団メンバーから複数名参加させて頂きました。
私は客席から拝聴しました。昨年の合同合唱も素晴らしかったですが、吹奏楽の華やかさと重厚さも加わり、まさに圧巻でした。
歌う側に参加した団員も大変貴重な経験をできたことと思います。
あの震災から早くも6年が経ちましたが、記憶と想いを風化させないためにも、このコンサートが続くことを切に願うものです。
(団長・山下)