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コーラスめっせに参加して

テナーHです!

もうひと月前の話ですが、団員有志で『コーラスめっせ2013』に“参加”してまいりましたヽ(o゜ェ゜o)ノ
「コーラスめっせって何???」って話ですが、去年の今ごろ書いた記事探して読んどいてくださ~い!

・・・ってウソです(*´ー`)ゞ

大阪でやってる《関西発の「合唱界を盛り上げよう」イベント》です。
♪詳しくはここをクリック♪

我らがSWSは出演こそないものの、「聴こう」「学ぼう」を合言葉に、去年から有志でこぞって開催地である大阪ビジネスパークに出向いています。
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↑会場に掲示されたプログラムです

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↑んでもってステージの様子(@ツイン21アトリウム)です

で、今年のお勉強の目玉は『グレゴリオ聖歌講習会』
(正直申して名前だけしか聞いたことのない)グレゴリオ聖歌って何でしょう?
「合唱やっている以上知っとかんと恥ずかしいのでは?」って程度のノリで“いろは”だけでもお勉強しようかしら、といずみホールに集まりました。
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↑集まった、その「いずみホール」


その成果・・・

「知っとかんと恥ずかしい」どころでなく、「なんで今まで知らんかったんや」と自分を責めたくなるほどの収穫でした!

もちろん、講師の片山先生の教え方が上手なんで分かった気になっただけのことも少なくはないんですが・・・
それでも、【歌うとは何か】とか、【音楽の根源とは】とか、大事なことなのにふだん意識していないことを理解するのに非常に役立ちました。

2時間だけの講習だったので深くは書けません(…とは言い訳で理解力の問題かもしれんです(゜-゜;))が、ポイントのみ。

◇現在でいう「楽譜」ができるより前の姿。
神さまへの祈りの感情が高まる中で自然発生的に音程が付いた直後の姿が如実に示されている。
それをネウマ(にょろにょろした点と線で指示した記号)で表記している。

◇音のイメージが最初。
それを身体で表現し、それを記述するためにネウマがある。
(↑これって、まさに「合唱指揮法」そのもの)
音程とか強弱とかを正確に刻み込む「楽譜」というのは後から生まれた。
(逆に、楽譜には、規則によって万人に理解され得る、また写本に便利である、という機能的優位性がある)

◇アルシス(飛躍)とテージス(休息)。
アルシスとテージスというのはグレゴリオ聖歌の根本を成す概念とのこと。
心が高揚していくのがアルシス。高揚した状態から休息に戻るのがテージス。
テージスは次に来るアルシスのためのエネルギーを蓄積する時間。
(↑これ、ウチらが練習で毎回言われているポイントとも共通しますね…)

ね、ね、ね、すごく勉強してきたでしょ?(゜∀゜)
(・・・ってことをうまく伝えたいんだけど筆力が伴わんのがもどかしい・・・)

いちばんイイタイコトは「音楽とは楽譜のことではない」ってことかな。
“祈り”という「原始の感情」こそが音楽のエッセンス
楽譜に噛り付いて歌ったり緊張で息が止まったりしている我が身を振り返り、すごく気づかされることが多かったです。


・・・後日談・・・

“稀代の理屈好き”のベースYくんが言語学的側面から考察してくれました。
(彼はマニアックにも古代ギリシャ語を解するんですね・・・以下、勝手に要旨を引用)

ネウマという語はギリシャ語で「合図」を意味し、動詞ネウオー「うなずく、指で示す」の派生語。
楽譜は音楽をデジタル化したもので、歌い手はそれをアナログ変換しないといけない。
「楽譜通りに」歌うだけではイメージされた音にはならない。

リズムという英語はギリシャ語のリュスモスからきているが、リュスモスの語源はレオー「流れる」という動詞(異説はある)。
実は、リュスモスがいわゆるリズムの意味を持つのは、文献的には新しく、リュスモスの古い用例は「人の性格」とか、なんと「物の形状」とかを意味する。
これら語義に通底するのは「流れる・流転する・変化する」という意味。リズムという意味は、舞踊における肉体の「動きの規則」から発生したようである。

リズムというと「正確に刻む」みたいな話になりがちだが、元々は「流れるもの」が原義で、流れの中に規則を作るとリズム。つまり“音が流れている”イメージが根本にないといけないんではないか?
(『初音ミク』ではなく)人間が歌うことによって音に生命を吹き込むには、音符の背後にある連続性、あるいは行間というか、それを猛烈にイメージしないといけない!

いささか小難しいけど、すごくいいこと言ってますよね(´∀`)


【まとめ】

合唱をやっている以上、今回のグレゴリオ聖歌に限らず、「音楽そのもの」について“多面的に”勉強することも必要です。
理屈だけでは歌えないけど、理屈を何も知らなければ行き詰ってしまう。
論語に曰く『学びて思わざれば則ち罔(くら)く、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し』
大事なことって、
「教わる⇒考える⇒教わる⇒考える⇒・・・」あるいは「理論⇒実践⇒理論⇒実践⇒・・・」
のたゆまざるサイクルではなかろうか!

Hは、そんなことが感想になるかな、と(Yくん並みに理屈っぽく)思いました。

と、まあ、Shall We Sing? のブログらしくないけど(笑)、筆を置きます。

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↑今回参加した面々、勉強した後の凛々しい後ろ姿!(except撮影したH)

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